2012年8月3日金曜日

石巻市:在宅避難者の方々

今回も前回に引き続き被災地、特に石巻市周辺のことについて書きます。

前回は避難所という大きなコミュニティーについて書きましたが今回は在宅避難者、つまり小さなコミュニティーを紹介したいと思います。



震災直後は避難所などたくさんの人が集まったところにメディアからスポットライトがあてられていました。

避難所には物資もたくさん来るし、食事の配給もありました。

しかし、津波や地震の被害はあるものの自宅で暮らす事が可能である被災者もいました。というより、住まざるを得ない被災者がたくさんいました。

この方達は自宅でないと仕事に行けない、防犯上家を空けることができない、高齢者,小さな子どもがいるので避難所などに入る事は難しいなど様々な理由があります。また、津波の被害はなかった親戚,友人の家に避難しているという方もいます。

このような在宅被災者も避難所に入っている人と同じく家財や日用品などたくさんの生活必需品が流されています。

「避難所の倉庫にはたくさん物資があるのに私たちは貰えない」「私たちも同じ被災者なのに」という声をたくさん聞きました。



東北教区東日本大震災支援室(現 いっしょに歩こう!プロジェクト)はこのような被災者の方に必要な物資を全国から集め、配布するという活動も避難所への支援と同じく行ってきました。

緊急的な支援では必要な物資をとにかく配るという支援が主でしたが時間が経つとともに形を変え、この支援はフリーマーケットのように被災者の方のガレージで物資をたくさん広げ、必要なものを選んでもらうというような支援の形に変化していきました。



この活動も他の活動と同じく人と人との繋がりを本当に大切にしており、親戚から親戚へ、友達から友達へなどと当初数人、数家族への支援でしたが半年後には総計何十人もの人への支援となりました。現在は形を変え様々な支援に繋がっています。



救援物資配布の様子



全国から送られてくる物資の運び出し



0 件のコメント:

コメントを投稿